はじめて借金をしたのは、プロの役者になりたかったから

十年以上前の事です。
当時大学生だった私はどうしても親から離れて一人暮らしをしたかったのでバイトで一人暮らしをする為の貯金に励んでいました。
しかし今すぐにでも一人暮らしを始めたくて金融会社の借金に手をだしました。
大学生でアルバイトなのでお金なんて借りられないだろうと諦め半分で大手の金融会社に行ってみました。
私の予想ははずれて大学生でアルバイトなのに保険証とパスポートのみでいきなり30万も借りれました。
すぐに一人暮らしを開始し、一人暮らしが楽しくアルバイトもサボり気味になり、30万借りた借金の返済は毎月最低限の利子分数千円しか返さない生活をしていました。
毎月利子だけの返済を続けていたので4年後の借金学は4年前と同じ30万円のままでした。
それまでの二年間、利子の支払いだけで25万ほどだらだらと払っていた事に気づき焦りました。
さっさと返済を済ましていれば無駄にならなかった25万円、損してると気付いた時にはすでに四年も経っていました。
社会人になり真面目に毎月少しずつ利子よりも多く返済しましたが、いざ利子よりも多く返済しようと思っても手元にもお金を残して置きたい気持ちも強く利子プラス毎月5000円しか返済できずやっと全額返済できたのは初めて借金をした10年後でした。
たった30万での借金でもダラダラ支払って10年がかりで返済したのを経験してからは今は全て現金で生活へと変わりました。

私がはじめて借金をしたときは、当時役者を目指して劇団に所属していました。
当時愛知県岡崎市から名古屋まで通ってまして、片道電車賃600円。往復1200円。
アルバイト代もいよいよ底をついてきて、明日からの劇団の稽古どうしようと悩んでいました。
劇団からの給料は当然なく、先輩たちも消費者金融からお金を借りている状態でした。

役者は借金をして当然のように言われてて、借りることに対して特に抵抗はありませんでしたが、
さすがに店舗に入ると、緊張しました。誰もいなく、扉に鍵が閉まって、手足が震えたのを覚えてます。
保証人名義に父親の名前を書く時が一番辛かったのを覚えてます。
オペレーターの方の声が妙に優しくて、逆に辛かったです。
最初にお金を借りる時は、3万円でした。
月々の返済は3000円だったと思います。
これくらいなら返していける、絶対これ以上借りないぞ。
と、固く決意をしたのですが、簡単に降ろしてしまえる。
自分のお金のような感覚になってしまったのです。
何度も何度も、もう絶対に借りないぞ。と決意をしても、借りてしまう。
気が付いたら、限度額いっぱいの50万円。
別の消費者金融に走ってました。
それからは自転車操業の繰り返しです。
幸いなのかはわかりませんが、もうカードを作れなくなったときは、どこかホッとしました。
これで借りずに済むと。
現在も2社を返済中です。一万円払って、元金が減るのが一社は2500円程。もう一社は1000円程です。
借りた時は、役者になる夢がありましたので、借りてしまったことに後悔はしてません。
今も苦しいときはありますが、あの時に消費者金融がなければ、夢をみることはできませんでしたから。